タナカ M38 bodyguard Airweight
突然だが、ガスリボルバーにどういう印象をお持ちだろうか。
「性能がなぁ…」といった意見や、「大口径ならまだしも、小型は迫力もないし…」なんて考えをお持ちの方もいるかもしれない。
今回(簡単に)レビューするのは、TANAKA WORKS製M38エアーウェイト。
Jフレームリボルバーの魅力を少しでも知っていただけたら幸いだ。
捕捉として銃に使用感が目立つが、ご了承いただきたい。
それと冒頭の写真を見て分かる通り、写真の撮り方が非常によろしくない。構図とか光源とか素人には無理なので、許して!
高級感のあるパッケージ。
中には本体のほか、取扱説明書、ガス注入用アダプターとOリング、BBローダー、BB弾が付属している。ちなみに筆者はアダプターを紛失した。小さいものなので無くさないように注意してほしい。
エチゴヤ秋葉原店にて新品で購入。メーカー希望小売価格は23600円+税で、筆者が購入した時は税込み価格で20563円だった。
左側。バレル以外に刻印はない。フレームから形成されるハンマーシュラウドから、チラリと見えるハンマースパーが最高にカッコいい。ハンマー内蔵モデルとは違い、シングルアクションでの射撃も可能だ。
右側。流れるようなAirweightの白文字が黒いフレームに映える。
携行しやすさに重きを置いたモデルとあって、コンシールドキャリーのお供にはベストだが、見て分かる通りグリップが小さく手の小さな筆者でも小指が余ってしまう。ちなみにタナカのリボルバーは実銃グリップがポン付け可能との情報があるが、筆者は未確認だ。
サイトピクチャー。そもそも狙って撃つ銃ではないが、シングルアクションならばほぼ照準どおりに飛んでいく。
本銃はケースレスで、シリンダーの1カ所に6発、他4か所に1発ずつの計10発装填可能。シリンダー内にはガスタンクも内蔵されている。
ガスはシリンダーの.38SPL弾のお尻から注入する。付属のアダプターを使用しないとガスのチャージは極めて難しい。というかほぼ無理です。
性能に関してだが、昔のリボルバーとは全くもって別物だ。昔のリボルバーといえば撃てば弾ポロ、飛んでもせいぜい数メートルなんてことがザラだったが、このリボルバーは数十メートルの射程を有し、命中させられるだけのポテンシャルを持っている。
インドア戦では十分過ぎるほどの性能だ。アウトドア戦ではまだ使用したことがないので何とも言えないが、固定ホップとの兼ね合いもあって0.25g弾の使用を推奨。0.20gだと弾が浮いてしまう。
BLACKHAWK!製CQCホルスター
炭素繊維強化プラスチック製。
メーカー希望小売価格は10000円ちょっと、市場価格は8000円前後。筆者は7000円ほどで購入。
左からM38、M49、M36(Xカート)、M36、M36。M38以外はマルシン製だが、全てホルスターには収まらない。フレームに厚みがあるようだ。
M38はぴったり収まる。がたつきは全くなく、ドローも問題ない。
チームでの貸し切り戦での筆者の装備。
コンシールドキャリー向きと言いながら、堂々と装備するスタイル。
総評としてガス注入の手間、精度や装弾数などといった実用性ではオートマチックには及ばない面も多々ある。
しかしそんなマイナス要素すら気にならない魅力が、この小さなJフレームに詰まっている。
少なくともM38は、筆者にとって最高のボディーガードだ。
この記事の作者
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関東方面隊 隊長。
所持している銃火器は100挺前後、2個分隊が作れるほどの装備も持つ。
装備に関しては迷走中。
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